2008年4月23日 (水)

一瞬の風になれ

突然ですが、クイズです。

ここにA,B,Cの3冊の本が有ります。全てを読んだ3人に聞いたところ全員がBが一番面白かったと言うのですが、それを聞いた誰もがAを手に取ります。いったい何故でしょう?

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佐藤多佳子作「一瞬の風になれ」を読んだ。

図書館で予約して手元に届くまで1年は掛かった人気作品だ。

で。。。非常に面白い。私は特に2が好きだ。泣き所がたくさん有る。テーマが高校生の陸上に関するものなんだけど、、、読みやすいので(そろそろ文庫本も出る頃?)是非一度ご一読をお勧めする。個人的にはバッテリーよりも面白かった。

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答え:私も当然1話から読み始めました。

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2008年2月10日 (日)

セル

水曜日の日経夕刊に新刊の案内面が有る。その中でお勧め度が示されているのだが、私はその最高ランクの本は図書館に有れば借りることにしている。

個人的な趣味で本を選ぶとジャンルが偏ってしまうのでいろいろなものが読みたいからだ。。。先日は黒人騎手の話だったが・・・今回は「セル」という題名の本だった。

スティーヴン・キングの翻訳本だが、携帯電話がある日突然に人間を変えてしまうという暗示的な内容だ。「携帯人は最初お互いを殺し合い。。。やがて進化していく・・・。」

ジャンルは恐怖物かなぁ、自分としてはそんなに面白いとは思わなかったけど。文庫本上下2巻はそんなに苦労せずに読みすすめられた。なかなか斬新な視点と展開力が有るからね。でも、お勧めってほどじゃないかな・・・

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2007年11月11日 (日)

平成の二宮金次郎

東野圭吾氏の「片思い」「幻夜」の2作を立て続けに読みました。って言ってもこの一週間でですが、、、有名ブロガーに年間300冊以上の本を紹介している人が居るってテレビで見たけど、凄いことです。

通勤が電車で片道1時間以上で、通勤時間に読んでいるとか・・・

うゎ通勤は片道40分で歩いているんだよな自分。

読みながら通勤したら、平成の二宮尊徳か?

まあその前に交通事故で命を落とすと思うが・・・

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2007年11月 2日 (金)

東野圭吾 白夜行

読みましたよ「白夜行」、失敗だったのは厚い本なので一気に読めないのは判っていたのですが、夜の11時ごろにもう2時間ぐらいで読み終えそうだから、ええい一気に読んじゃえって・・・

結局読み終わったのは3時でした。日が明けちゃうじゃん・・・なるほどだから「白夜行」なのかって(笑)

独特の構成なんだけど、もともと雑誌の一話完結のシリーズ物だったらしい。。。それを加筆修正して一冊の本にしてこの話が出来上がったようだ。。。全ての話題(事件)が結論の出ていない中進んでいく。ただ真実の疑念(暗示)を残して・・・

この主人公亮司の、決して太陽の直射日光ではない白夜(闇の世界)の中を進むような生き方がこれでもかって感じに繰り返し読まされることになります。

最後に悲しい形でしか人前で亮司と接点が無い美しい女性 雪穂は彼の存在により華々しく表舞台で生きているんですが、、

なかなか読後に考えさせられる物語ですね。結末のシーンが私には泣けなかったんだけど、ここまで容姿端麗で才能の有る二人ならば手を取り合って実社会で生きていけばよいのにって単純に思ってしまったかな、幼少の時の過ちを引きずり過ぎと思ってしまうよ。

テレビでも放映されたらしいけど・・・どうかな?映像化させるのは難しそう

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2007年10月 8日 (月)

東野圭吾「手紙」

先日、「秘密」を読んで以来・・・東野圭吾にはまっている。ミステリー作家だとばかり思っていたけど、「手紙」はミステリー作品ではなく、完璧に泣ける作品でした。

秋の夜長に、泣きたくなったらこの作品お勧めです。

内容は、犯罪者の兄を持つ弟の世間からの「差別」をテーマにしたものなんだけど、先日読んだ「秘密」は主人公が(年齢的にも)等身大で自分だったら・・・なんて思いながら読んでいって何か身につまされるものが有って、翌日まで尾を引いていたんだけど。。。

この「手紙」の主人公 直貴に関してはやはり自分に置き換えては読めないんだよね。これがそもそも世間の抱えている差別ってやつで、、、彼に対してなるべく関わらないでおこうとする(それが彼を不幸にしていくんだけど)物語の中で描かれている普通の人達に。。自分も含めて正にほとんどの読者が当てはまるんじゃないかなぁ。

それにしても、恐るべし東野圭吾こんな題材どうやって見つけてくるんだろうね。感心しました。この作品、最後の1頁でどっと泣かしてくれるんだけど。。。作品の最後でぎゅっと締めてくれるエスプリの効いた彼のような作品好きだなぁ。。。

あぁ当然、最後の一ページだけ最初に読んでも泣けないよ(笑)

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2007年10月 2日 (火)

読破

ということで、秋の夜長に夕方購入した文庫本読破しました。

東野圭吾の「秘密」 これいいっ!

交通事故によって、母親の魂が娘に乗りうつるという切り口が非常に斬新でお勧め、一気に読んじゃったよ・・・

特に、父親の奥さんに対する切ない気持ちが良く表現されている。途中でストーカーチックになっていってちょっと不気味感有ったけど・・・一般的に、奥さんにそこまでやきもち焼くのかいって・・・・この題名の「秘密」ってのが世間全般に対する秘密と思わせながら・・・実は別の(本当の)意味が有るってのが最後の一ひねりになっていて感心しました。

最後の娘の結婚式のあたりは考え方、捉え方によっては二通り全く違った解釈が生まれると思われてそこがまた絶妙な味付けだと思う。。。自分はどっちだろうか・・

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2007年2月 6日 (火)

超・格差社会アメリカの真実

超・格差社会アメリカの真実  小林由美(著)

文句無しにお奨めです。特に「アメリカに赴任される方の餞別」に最適なのではないでしょうか?

著者の30年に渡るアメリカ滞在をベースに分析し具体的な例を挙げながらアメリカの現状を解説してくれます。また驚くほどにデータが充実しています。これらの資料はどうやって集めたのでしょうか?

書斎に一冊、、、アメリカが気になる方は手元に置いておきたい本です。

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2007年2月 4日 (日)

野ブタ。をプロデュース (単行本)

野ブタ。をプロデュース (単行本) 白岩 玄(著)

すっかり時代から取り残されているんだけど、このTV放映された作品図書館で借りて読みました。

亀梨君が演じて大人気だったTVシリーズですが、気になってドラマのストーリを追ってみましたが、野ブタが女性になっているんですね。なるほど、それならば華が有りそう・・・

作品の内容は、いわゆるいけている高校生が他校からいじめに合い転校してきた、さえない生徒をプロデュースして人気者にするまでのストーリーです。またストーリーの最後に’落ち’も用意されています。

本はさほどボリュームが無く1時間半ほどで読み終わるぐらいの感じです。最初が苦労しましたが途中からスピード感があってすらすら読めました。最後の方は、再びぐっとスピードが落ちましたが・・・

ということでなかなか台詞も気が利いていてお勧めです。高校生の生活の一部をのぞけるとい感じでしょうか。。特に転校生の頭を丸刈りにするシーンが有るのですが、なんとなくワクワクしました。

TVのドラマの方ですが、私はジャニーズが出演するドラマは見る気がしなくて敬遠していたのですが、かなり評判が良いらしいので機会が有れば見てみたいと思います。DVD買うほどじゃないかな???買っちまうか?

そういえば、「結婚できない男」を「ありゃ、お前だぞ、面白いから見てみ~」って薦められてたな・・・、自分が出てくるんじゃ切ないじゃん(笑)

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2007年1月 8日 (月)

羽田圭介

羽田圭介氏のデビュー作「黒冷水」を読ませてもらった、彼の作品は昨年の新刊「不思議な国のペニス」という不思議な題の作品と合わせて全発表作(2作)を読ませてもらったことになる。

「黒冷水」は「恐るべし17歳」という選考委員のコメントで有名になった文藝賞受賞作品

彼の作品の特徴は、等身大?同年齢の主人公の生き方、考え方を軽快なタッチで描き出す文章のうまさだと思う、またその内容も非常に大人びており、彼が30代なら普通の表現なんだろうが、「この若さで」この文章表現と思わずうならずにはいられない。ただどちらの作品も一種の日記のようなもので、作品自体、彼自身の日記をベースに思い出し・創造しながら書いているのでないかと思いながら私は読んでいる。

そういった意味では、2作品で立て続けに10代の赤裸々な生活を覗き見させられる読者は少し食傷気味になるかもしれない。

「不思議な国のペニス」は、アマゾン.コムの女性読者寸評によると酷評されているが、私としては途中はおいおいこんな高校生有り得ねえと思いながらも、最後の展開(結果)でそこそこの清涼感を味わえて嫌いな作品では無い(だからこそ今回「黒冷水」を読んだ)

とにかく、若くて文章力の有る彼が今後どういった作品を発表していくのかは楽しみで、読みやすい作風なので或る年齢以上の方にはお勧めする。(高校生には薦めない)私は次作品もきっと読ませて貰うことになると思う。

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